わみ

コヴェナント/約束の救出のわみのレビュー・感想・評価

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)
3.9
これ、もっと話題に出てもいいのでは??(CMとか朝のワイドショーで取り上げられたりとか)と思うくらいの良作でした!!
周りの映画好きからも全く触れられていない作品だったけど勿体無い。

ガイリッチー好きを公言している私ですが、なんだからしくない映画だなぁと思って今作は食いつきが悪く。(いつもの感じなら公開初日とかに行ってる)
ですがタイミングがあったので見に行ってみました。

そしたら!!
映画としてめちゃくちゃに良い……
ずっとハラハラドキドキの緊張感!後半ずっと泣きっぱなし!硬派なガンアクション!
映画を通して初めて知るアフガニスタン通訳という立場の人々。

キンリーを連れたアーメッドが逃げ切ったところで既に一本の映画のラストのような達成感があったのですが、そこからの葛藤、救出がむしろ本番。

タリバン怖すぎる。
アフガニスタンとアメリカがずっとやりあってる、くらいのことしか知らなかった私ですが、実際の現地の住民達はあんなに怯えながら日常を過ごしているんだとしたらショッキングすぎる。
でも作ってなんてないだろうし現実なんだろうな。

アーメッドが只の通訳にしては強すぎ!!!ってツッコミたくなる所は多少ありましたが、元々タリバン側についていたという背景があるから意外と納得はできました。

1箇所だけ少し引っかかったのは、ビザ取得の為だとしてもそこまでしてキンリーを守れるか?ということ。
でも、それ以外の理由は深く描かれてなかったものな…それくらいドライなところが逆に評価されているようですが。(契約>友情)
でもそんなことも忘れるくらい、逃亡シーンで大泣きしてました。笑
(手押し車のシーンやばかった……

命懸けでキンリーを守ったのに米軍ひでぇ、ってなったけど、ラストの死の天使の登場はかっこよすぎてずるかったまじで。笑

エンドロールの写真とテロップは、これが過去の問題ではないことを物語っており、只のエンタメだけでは終わらせないところも痺れました。

実話かと思うくらいリアルな話だったけど、ガイリッチー監督が現地でアフガニスタン通訳にまつわる色々なエピソードを聞いて構成したものだそうです。

ガイリッチー監督、次もまた戦争映画が控えてる様子??🤔公開されたら見てみようと思います。
と言いつつも、またロンドンの下町のチンピラたちを描いて欲しいと言う願望はあるよね〜〜ジェントルメンみたいな新作も期待してます…!!
わみ

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