痛快なアクションが売りのガイ・リッチーにしては、エンタメ的要素が排除された社会派な作品。
アフガニスタンに派遣された米軍と現地通訳との絆。
アフガン戦争自体の意義は置いといて、とても美しい物語だった。
映画紹介のあらすじに書かれていた部分だけで3/5くらいの時間が費やされていたので、半分ネタバレを食らったような状態だったのが惜しい。ショッキングな展開が続くので、あらすじ見なかったらもっと衝撃受けてたな〜。
アーメッドが有能かつ良い奴すぎて……。ビジネスライクな関係だったのに何でここまでしてくれるのか説得力に乏しく、二人の絆が強まるエピソードが描かれていたらもっと納得できたけど、そういうのがないからこそ無償の善意として際立つ気もする。
米軍側からみたらアーメッドは救世主だけど、タリバン側からみたら裏切り者なのは間違いない。自分の生活の本拠がアフガニスタン国外ならともかく、あんなセキュリティガバガバな地域で裏切り者として睨まれながら暮らしたくないな…。アーメッドを助けるのに協力してくれた現地の人も即殺されそう。
ラストがデウス・エクス・マキナ感あってあまり好きじゃないけど、ずーんと心に残る作品になった。