アメリカ軍に協力したアフガン人を野に放ったらどうなるのかアメリカ軍はよくわかっているはずなのに、なぜにアーメッドに移住ビザを発給しなかったのだろう。まあいろいろ手続きとかはあるだろうけど、そのあたりの軍と移民局のすれ違いを訴えたドキュメンタリーだったのでしょうね。それを劇映画にして多くの人たちの目に留まることで、ある意味移民局への圧力になればという作品でしたね。アメリカにおいてアフガニスタン系の人たちに対してのいわれなき差別や嫌がらせが横行する中、またテロの脅威に怯える中でアフガン人への移住ビザ発給が遷延することはまあ理解できないでもないけど、軍の英雄を救出し命を賭けて移動したアフガン人通訳に対する仕打ちはちょっとひどすぎますね。まああの過酷な環境の中銃弾を受けロクな治療も受けることが出来ずに長距離移動を余儀なくされたのに生き延びたキンリーの生命力にも感嘆しました。なんにしろ平和が一番、命が一番ですね。
