柏エシディシ

ストーリー・オブ・フィルム エピソード13. フィルム時代の終焉の柏エシディシのレビュー・感想・評価

3.0
JAIHO再契約にて、ストーリーオブフィルムも再スタート。1990年代。
ジュラシックパーク、マトリックス、ロードオブザリングを台詞で言及するに済ませ、虚飾の80年代から心の真実に迫った90年代へ。と括るマーク・カズンズ先生。シネフィルだね!
キアロスタミ、王家衛、ホウシャオシェン、ラースフォントリアー、ハネケにクレールドゥニなどなど。
この時代にもなると現役の監督も多く、貴重なインタビューも増えてきた。
この頃になると自分も同時代感が出てくるので、より輪郭や映画が登場した時のインパクトの記憶が鮮明。なだけに、やっぱり物足りないと言うか1時間で10年を括る難しさもより感じる。当然、インターネットの爆発的普及により、世界の"距離"はより密に、時間の"スピード"はより早くなっていた、この時代。映画はより複雑化多様化しており、ストーリーオブフィルムの穏やかな語り口では語りきれなくなっている際のキワか。
残りの2エピソードでどうやってアプローチしていくのか、楽しみ。
柏エシディシ

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