海辺の女の金春色のレビュー・感想・評価

ラストシーンの決断は冒頭の夢にすべて現れていたというか、深層心理を夢として見たというのか。女の子のことも会話を交わした見知らぬ男性のことも本当は関係なく、旅の前から分かっていたのに気づかないふりをしていた感情に旅先という非日常で向き合わされた結果に過ぎないんだろう。彼氏は可哀想ではあるが。自立した者同士ともに生きるという発想にならなかったのか、単に彼氏がその相手とも思えなかっただけか。後者な気もする。