巨匠・黒澤明による初期の作品。製作は1945年だが、検閲により、公開されたのは50年代になってからとのこと。
今回の題材は、歌舞伎で有名な『勧進帳』のエピソード。平安時代後期、源義経が兄・頼朝に追…
『虎の尾を踏む男達』(1945)DVDで初鑑賞。戦争末期、黒澤明の異色作で勧進帳のパロディ喜劇。なんとミュージカル要素も。エノケンと大河内傳次郎の名人芸が面白く、黒澤の伝統演劇好きを改めて知る。静け…
>>続きを読む「虎の尾を踏む男達」
正直本作は演劇形式なシーンがあり黒澤明映画では異色とも言える。本作は歌舞伎の勧進帳を基に7人の男らを中心に描き59分で終わる作品で昭和20年に製作し公開されたのが7年後と言う……
今年の年明けに、松本白鴎・松本幸四郎・市川染五郎親子三代同時襲名の記念公演として、幸四郎十八番「勧進帳」がテレビ中継されていたのを見て、この作品を思い出した。
久しぶりに本作品を鑑賞。
本作は、黒…
【記録】
第二次世界大戦終戦直後、目下本土決戦の恐怖に怯える国民を「笑い」の力でもって楽しませようと、黒澤明監督が『勧進帳』をミュージカルコメディ化した作品。
人気劇、能の「安宅」と歌舞伎狂言の…
当時は主演の名前が題名に付く
作品もあったと聞き、エノケンもその
代表的な喜劇役者だった。
そのエノケンの魅力全開なこの作品、
架空の強力を挟む事でオリジナリティを
確立している。
初期の黒澤作品…
エノケンの魅力全開。
能「安宅」や勧進帳をベースにしているけど、難しいことは横に置いといて楽しめる作品。
コミカルで能天気なエノケンの存在が大河内伝次郎の弁慶の大立ち回りを引き立てているように感…
やけにカッコいい。時代背景や能・歌舞伎についての知識教養を要する作品かと躊躇したがいい意味で裏切られ、最後の跳び六法には笑わせてもらった。疎外感を覚えるほどの古くて馴染みのない世界なのに、60分の間…
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