eikotomizawa

テトリスのeikotomizawaのレビュー・感想・評価

テトリス(2023年製作の映画)
4.5
旧ソ連出身のコンピュータ科学者が制作したテトリスの面白さに魅了され、ジャパンライセンスを獲得しようとした男が、あれよあれよと共産&資本主義、銭ゲバビジネスにもみくちゃにされたゲーム顔負けの複雑なライセンス関係の渦中の存在に。

報われないゲームクリエイター、メディア帝国、任天堂、冷戦崩壊間際のソ連、そして市井のゲーム企業家。テトリスにふさわしいコンゲームであり政治スリラー。

多少の脚色があったとしても、こんな小説よりも奇なりな事実!大量の情報と複雑なライセンス関係、共産主義のまどろっこしいまでの圧で、こちらまで本当にテトリスの詰み状態を体感する羽目になるんだけど、最後は気持ちイイ感じに収めてくれたのでアッパレ。劇伴も良かったね。おあとがよろしいようで!
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