Big George Foreman: The Miraculous Story of the Once and Future Heavyweight Champion of the World
2023年作品
6.5/10
ジョージ・ティルマン監督
クリス・デイビス サリバン・ジョーンズ
フォレスト・ウィテカー
大抵の人は常識として知っているジョージ・フォアマンの伝記映画。2時間超え。アリ(ジョーンズ)との
キンシャサでのランブル・イン・ザ・ジャングルが丁度折り返しになっている。
1年の練習で19歳で金メダルを獲得、ジョー・フレージャーを倒して
プロボクサーの頂点へ。40戦無敗でアリと戦うまで本当になにも
ないまま進むのだけれど、アリに負け、その後伏兵に負けて死にかけてからが
本作の本番といえる。教会の牧師になり、ユースセンターも運営するが
友人の会計士に金を使い込まれて、金策として38歳でリングに立ち
45歳でチャンピオンになるという映画みたいな後半の戦い方、人との接し方が
よくなっていったところをフォアマンも観て欲しいはず。
主演のクリス・デイビスはフォアマンに似ていて、全編にわたり純粋な人物にみえる。
前半の神の啓示を受けるのでは殺気立っているように思うのだけれど、
前半と後半の変化に乏しいのが映画的には面白くないのと、
フォアマンの強烈なパワーを表現仕切れていない。
ボクシング映画としての面白さというものよりも、人間ドラマに中途半端に
注力した結果どっちの側面からも不十分な作品になってしまった。
