まや

マグダレーナ・ヴィラガのまやのネタバレレビュー・内容・結末

マグダレーナ・ヴィラガ(1986年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

女性の視点からみた世界を描く監督っぽいと予告編を見て楽しみにしていたが、結構モヤモヤしてしまった。

「私はここにいない」

こう言っていないと自分という存在を保てないように見えた。孤独を抱え、体も心も無くしていく過程をひたすらみていくのがしんどかった。

いくら体を売る仕事をしているからってあんな死んだ顔の人に対してそういう行為ができることに驚く。本当に人として扱われていなくて消費されていくだけだなという気持ちを強く感じた。同僚と話したり、神に間違っていないことを問いかけたり、自分を保つ方法が本当にギリギリで、プールのシーンは死後の世界みたいだった。

最終的にその不快さをどうすることもできずに、死という結末で終わってしまうのがモヤモヤの原因だった。救われて欲しかった。

魔女とかミサとか神とか宗教が絡むことで独特な雰囲気のある作品だった。
まや

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