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マグダレーナ・ヴィラガのUえいのレビュー・感想・評価

マグダレーナ・ヴィラガ(1986年製作の映画)
2.5
ライカート、アケルマン、バーバラ・ローデン、オッティンガーに続き、アメリカの女性監督ニナ・メンケスの特集上映が開催されている。例によって全然知らなかったし、ピンと来なかった。

本作は彼女が映画学校に通う中撮影したらしい。主人公のアイダを妹のティンカ・メンケスが演じるが、存在感がすごい。オッティンガー作品のタベア・ブルーメンシャインの様だ。

アイダは娼婦として働いていて、ひたすら男たちに抱かれる。物のように扱われる彼女の顔を執拗に撮り続けているのが印象的だ。

時間軸や何が事実かも断片的で曖昧に描かれるのだが、どうやら彼女は客を殺してしまい、投獄されるようだった。どうしても「ジャンヌディエルマン」を想起する。

"ここに居るが、居ない"というような相反する台詞が印象的で、そのように、アイダを映すけど心や本質はそこには無いようで、空虚さが漂っていた。
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