奏

夜明けのすべての奏のレビュー・感想・評価

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
4.1
三宅監督とSYOさんのティーチイン付き試写会にて。
パニック障害とPMSを抱えた主人公たち。
監督いわく障害のある主人公だから撮ったわけではなくて、ポジティブな魅力を感じたから映画化しようと思った、とのこと。
恋愛に繋がるでもなく友情でもなく同じくらいの傷を抱えた者同士のささやかな物語が16mmフィルムの柔らかさも相まって心地よい。
全体のバランスもちょうどよく、物語のメインとして見せたいシーン像が監督の中ではっきりしているので柔らかさの中にも軸がありしなやかな印象でした。
どの方の演技も自然体でリアルで発作のシーンなんかは痛々しく感じてしまうくらい。
特に上白石萌音さんの演技は本当に目を惹くものがあるなと感じました。
最近、映画館で映画を観ていない人にこそ観てほしい作品です。
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