このレビューはネタバレを含みます
安子と稔さんコンビだということをすっかり忘れていた。思いださないくらい、始めは藤沢さんと山添くんは合わなく思えた。
萌音ちゃんのいつも精神安定していて気遣いできる好感度高いイメージから、急に怒りっぽく攻撃的な口調になるのは、びっくりしたし、やっぱりちょっとこわかった。
PMSとパニック障害。病気にもランクがあるらしい…よ。
私が見た三宅監督作品の中で、1番好きだった。
16ミリフィルムで撮影したザラついた感じと茶色い画面と光が綺麗。
よく雨が降ってるなぁ、とか、季節がよくわかるなぁ、とか、事務室のカレンダーもいい仕事するなぁ、とか、ちょっとストーリーと違うことも考えていた。画面も語ってくれる。
萌音ちゃんと松村北斗さんの語りが聞き取りやすく心地いい声。
散髪は😳いきなりあそこにハサミは入れるぅ💇美容室にいけないのにどうするのーと思った次のシーン、短髪!超かっこいい。そんなんなる⁉️やっぱ松村北斗やん
2人の生きづらさを描きながらもクスッと笑ってしまうところもある。
あんな職場、みんな自然ないい人がすぎる。
山添くんがたい焼きを買ってきたことにみんなが凄く嬉しそうで。たい焼きが嬉しいんでなく、山添くんの心境の変化が嬉しかったんだ。
病は気から ともいうが、気持ちではどうにもならないこともあるだろう。自分の体なのにどうしようもない。またその原因や症状は人それぞれだ。
私は今のところは、生きづらくはないのかもしれない。
自分のことはできるだけ鈍感で人には敏感でいたいと思ってる。できてるかはわからないけど。
これもまた 自転しながら公転する なお話で、宇宙と人たちのお話。
私は夜行性ではないから、陽の光を求めてしまうけど、夜明け前の暗闇もいるし、その大切さもわかる気がする。
面白かったかどうかはわからないがずっと見入ってしまった。よかった。機会があればまた。