毎月のPMSを抱える人と、いつ発作が起きるかわからないパニック障害を抱える人。
辛さを抱える姿に、性別なんて関係なくて。
お互いが相手のために『自分ができることをしよう』と歩み寄る姿が温かかった。
「理解してよ」ではない。
「その辛さわかるよ」でもない。
「大丈夫だから、一人でイライラしててもらっていいですか」と外に連れ出してくれるだけでいいのよね。
温かい飲み物を買ってきてくれたなら、もう満点だ。
普通の顔して生活していても、本当はみんないろんなことと上手く付き合いながら生きている。
わかっているけど、忘れちゃうよね。
わたしは世代的には女子と男子で分けさせられて、保健体育の授業を受けた世代。
生理についての授業なんて特にそうだった。
男子禁制。
男子に生理のことを話すなんて恥ずかしい。
そう育った世代の方が、今の世の中ではまだ多いだろうと思う。
それでもだんだんと偏見や知識の差を無くそうと、世間が変わってきている気がしている。
そうだといい。
夜が明けて朝日を浴びたときみたいに、穏やかで、静かに優しく泣ける映画だった。
