かるがも

夜明けのすべてのかるがものネタバレレビュー・内容・結末

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

【ストーリー】4/5
【映像】3/5
【音楽】4/5
【役者】5/5
【没頭性】4/5
【独創性】4/5
【中毒性】3/5
【メッセージ性】5/5
【キャラクター】4/5
【全体的】4/5

PMSの女性とパニック障害をもつ男性が同じ会社でお互いを支え合いながら前を向くストーリー。
自分の体や心なのに自分でコントロールできない苦しさって当人しかわからないと思う。私自身も強迫性障害と診断されて苦しさを抱きながら過ごしているが、周りには本当に理解してもらえない。上司には甘えなんじゃ?とまで言われた。
山添君の彼女のように心配はしてくれてるのだろうが、いつまで様子見るんですか、みたいな感じのことを言ってこられると非常にきつい。薬飲んですぐ治る病気だったら誰も苦労しないと思った。病気を直視したくないのか元気な山添君と過ごしたいという彼女のエゴなのかわからないが、病気を理解することが1番大事だと思う。PMSを理解しようとした山添君のように。病気にレベルなどないのだから。腫れ物に触るような形になってもダメだが、理解しようと努力することは誰でもできると思うし、それが結果良い方向に向かうのではとも思った。そんな人が世の中に増えてほしい。
「夜明け前が1番暗い」苦しい時間ってその夜明け前なのだろう。自分自身を彼らに重ね合わせて、頑張ろうと前向きになれる良い映画だった。
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