「ケイコ 目を澄ませて」の監督さんの新作。
PMSの女性とパニック障害の男性と周りの人の話。
この監督さんは、じっくり人を描くのが本当に上手。世界にゆったり浸らせてくれる。すごく気持ちいい。
あらすじから、もっとエグいキツイことを描いてくのかと予想してたけど、そんなことはなかった。抱えた人が生きていく姿をじっくり描いてあった。それがすごく心地いい。
申し訳なさから差し入れすることが、苦しいことから、心地いいコミュニケーションに変わってゆくのは
いいことなのか悪いことなのかは置いといて、すっと入ってくる。この2人は受け入れたんだろう。
誰もが何かしらは抱えてる。
それが最後のプラネタリウムの夜明けについての言葉につながる、というのが
じんわり響いて綺麗な涙があふれる経験が得れる。
なぜ男性は仕事を続けることにしたのか、などしっかり描かれないのも押し付け感がなくて気持ちいい。
観てよかった。
【2024.3.3】
オーディオコメンタリー上映初体験しました。めっちゃよかった!もっとこの映画好きになった。いい映画は何度見てもいい。