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夜明けのすべてのkzkknmkのネタバレレビュー・内容・結末

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

『ケイコ』に続き、三宅監督作品は二作目の鑑賞。
雨に打たれる上白石萌音、ワイパーの動きに合わせたオープニングクレジット。これは雨が止む映画なんだろうとの確信と共に作品が始まる。

彼に別れを切り出す彼女は、やはり雨が降る外で話そうと提案する。それは彼にとっての安全ゾーンである部屋に辛い記憶を作りたくない彼女なりの思いやり。

PMSの発作が起きる寸前、晴れの日、車の水を切る二人。

あまりに晴れやかな空の下、制服を羽織り自転車を漕ぎ出す。カメラの眼差しがあまりにも祝福的で泣いてしまいました。(近くから、遠くから、自転車の煌めき…!!)

その他登場人物もシングルであることが示唆される。それぞれが孤独ながらも輝きあう様が、夜の星座とリンクする。過去に残されたカセットが現在に届く様はまさに、ですね。
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