Jellyfish

夜明けのすべてのJellyfishのレビュー・感想・評価

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
5.0
オーディオ・コメンタリー付きで再観賞。
UDCast アプリが劇場の映画の音を拾って自動的に始まる仕組みなので、ちゃんとスタートしてくれるのか、AirPods Pro のマイクがちゃんと機能するのか、戦々恐々として臨んだが無事始まって一安心。
監督と主演二人のわちゃわちゃしたコメンタリーと、セリフ、特にボイスオーバーの独白とを一緒の聴くのはなかなか難易度が高いことを実感しつつも、楽しい時間を過ごすことができた。

コメンタリーネタを一つ。
エンドロール冒頭、会社の前の道を通り過ぎる親子は、原作者の瀬尾まいこさんとその娘さんのカメオ出演。また、その後前庭に出てくる社員たちの中には、劇中登場しないある人物が混じっているとのこと。

(初見時)
冒頭、上白石萌音のしょぼくれ切った顔を見た瞬間に傑作の予感。
なんだよ、なんだよ、どういつもこいつもいいヤツばかりで、ホッコリな出来事しか起こらないのに、全く退屈することがない。つかもうね、ニヤニヤしながらずっと観てた。

監督は 三宅唱。PMS meets パニック障害、でもありがちな恋愛映画に堕することはなく、前作「ケイコ目を澄ませて」はフロックではなかったということ。

瀬尾まいこの原作 (未読) が素晴らしいのだろうが、シナリオもキャストも隙がなくカッチリはまっている。生きづらさを扱った映画の一つの到達点と思う。

「熱のあとに」でも出てくるけど、やっぱりプラネタリウムはこういう風に使わなくちゃね。
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