Laut01

夜明けのすべてのLaut01のレビュー・感想・評価

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
4.8
『充実感を得たいあなたへ』
満足という言葉では表現したくない充実感が胸を満たす。
病気ものでもなく、恋愛ものでもない。ジャンルの枠にはまらない不思議な充実感がたまらない。
あえて、言葉で定義するなら「リラクゼーション・ムービー」。いや、これも陳腐か。

正直、病気は100%理解できない。それは当事者じゃないから当たり前。
この映画そこではなく、全ての負の感情を抱く瞬間を知っている人たち、多分世の中の人のほとんどがそうだと思うけど、それらの人たちが判る映画になっている。

「明けない夜はない」という綺麗事だけでは語れないこと。それがたくさん詰まってる。

物語の魅力もさながら、映像も文句ない。フィルムで撮る意味、お金かかるけど誰かしら続けていって欲しいなと改めて思う。
「カムカム」好きからすると2人の共演だけでテンションが上がるけど、それを忘れさせるほど2人ともやっぱり俳優だった。同士という言葉、いいな。
Laut01

Laut01