トールキン

夜明けのすべてのトールキンのレビュー・感想・評価

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
4.3
良い意味で咀嚼が難しい、どう良かったのか、その良さを言葉で上手く言い表せないけれどすごく心地良いようなじんわりと温かく優しい気持ちになれ、見終わった後にふんわりと優しい気持ちに包まれるような、そんな余韻を感じることが出来た。

松村北斗さんと上白石百音さんの息の合ったコンビネーションというか自然体なやり取りがとても微笑ましい。髪を切るシーンは笑いを堪えるの必死でした笑 こういうパートナーってなんか良いなあとほっこりしてしまう。
何気に彼女の出演作品初めて見る気がするけど(実は君の名はを見たことがない)めちゃくちゃ優しいソフトな声質で聴き心地がとても良かった。
松村北斗さん演じる山添くんは最初と最後で印象がまるで違って見える。それだけ精神的に安定してきているってことだろうね。そんな彼の姿を見た渋川清彦さん演じる元先輩のリアクションを見てグッときた。人間的に素晴らしい先輩だなあと。

人間って1人でも生きていけるけど、1人ではどうしようもない状況になった時に周りが手を差し伸べてくれて本人もそれに甘えたり頼ったりして全然良い。自分の置かれてる環境で如何に周りに恵まれているかその時になって初めて分かる。作中で良い人しか出てこず、栗田科学の人たちがみんな良い人過ぎてそれだけでもう心が温まる。正にアットホームな職場。エンドロールの最後の最後まで見応えあり。
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