たけうち

夜明けのすべてのたけうちのネタバレレビュー・内容・結末

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

PMS、パニック障害の人を認めろ!というような押し付けがましさがあるわけではない。同情を引くようなわけでもない。ただ、人間って支え合いだよね。
シンプルだが、社会に出ると意外と実践できる人は少なく、ジェンダー問題、人種差別、精神的・身体的障がい者の平等が何となく間違った受け取られ方をし始めた世の中で、基本に立ち返らせてくれる作品。

藤沢が同僚に差し入れをしたり、山添のサポートをしたりと、誰かに頼れる環境をただ享受する人になっていない。
助けられた山添も藤沢のサポートを…これがインクルーシブ社会であり、SDGs。

藤沢と山添の病気を使ったジョークはハラハラしつつ、お互いにひとつ山を乗り越えた指標になっているし、関係性も一目瞭然。山添が会社の作業着を着る、それを嬉しそうに見る光石研など、言葉にしない、細かい演出が良過ぎた。

1下町1光石研でお願いします。

初めてエンドロールが続いて欲しいと思ったかもしれない。
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