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夜明けのすべての輪のレビュー・感想・評価

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
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評価が基本的に高い作品だけれど、
冷静な鑑賞者もいらっしゃる。

私も、やや共感出来なかった。
ちなみにPMSより症状が酷いPMDD +
子宮内膜症もパニック障害も経験している。


PMSだから人を攻撃してしまう、
というのは人格の問題だと思う。
肝心な場面で抑制が利かず、
社会人としては致命的。
はっきり言ってしまえば、甘えに過ぎない。
そんな人は信用出来ない。

原作も読んだけれど、
パニック障害だから新しいチャレンジを
諦めたり他人に素っ気なくしたり、
これもまた人格(性格)のせいだと思う。

病気になった時に、他者に対して
どう振る舞えるか。
ここで真の人間性が見える。

結局、「甘えさせてください」という
弱さが散りばめられていて、
何が面白いのかわからない。

24時間テレビ的な美談が好きな人だと、
響くかもしれない。


実際の病気や障害は
全く美しくなく、汚い闘いの連続になる。
彼らの闘病の描写は甘やかで、
終始イライラしてしまった。

結局、病気マウントになるので
自分が乗り越えたから
他の人も出来るはず、という視点が
誤りなのはわかっている。
甘えて生きるも、
誇らしく自力で生きるも人それぞれだ。


こうした2人が身近にいたら、
最低限は支えるけれど
PMSだからってキレられたら
喧嘩する。甘えるなって言う。

パニック障害の人で、
あれもこれも出来ないって感じの人には
近づかない。面倒だから。

パニック障害の人と映画を観たことも
ある。
もちろん、何かあったら助ける覚悟で。
それに対しては面倒じゃない。

「病気だから何も出来ない、見逃して、
助けて」って人が一番面倒。


「生理痛の辛さを本当に理解しないのは、
生理痛が軽い同性」という説がある。
それより
「生理痛が自分より重いけど、
無理をして働いている人」の方が
共感してくれないだろう。


私は内部障害があるのだけど
障害があるから働けません、
という人が何より嫌い。
様々な事情があるのを鑑みても、
障害1級でも軽作業は休みながら可能。

他人や社会に甘えて当然な人の思考は、
どこまでも腐敗している。

それらは極論としても、
甘えて大丈夫!という柔らかい雰囲気で
生きて行ける令和感が…
どうにも受け付けないっていう
昭和の感覚なのか。
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