Neki

夜明けのすべてのNekiのレビュー・感想・評価

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
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苦しみが一向に治らない 変われない
毎晩夜明けがきてほしくないと願う人たちの中には
袋小路の中で 途方に暮れて、絶望の中に座り込んでいるような気分の人もいるだろう

毎日 毎月 改善もなく ただ同じ苦しみが繰り返されていくだけだなと感じる時 人は本当にしんどいと思うから


だから宇宙が変化する話が出てくる
永遠に変わらないように思えるあの宇宙さえ変化するのだから…
夜が必ず明けていくように苦しみも必ず終わりが来る、と。
気づかなくても、あなたは少しずつ変化して前に進んでいるよ、と。

それは本当にそうだなと思う



だけど1番感動したのは

かつて大切な誰かを失った人たちが
悲しみが癒えないままに
それでも新しい誰かを守ろうと
そっと 居場所を用意してくれることだった

主人公の2人もそうだけど
脇で支えてくれていた人たちのその優しさと痛みが何より響いたなあ

2人が前に進むことは
あの人達にとっても またひとつ
新しい夜明けだったのだとすれば
泣くよね。それは。

本当はその 大切な誰かのことも
救ってあげたかったものね。



あれだけ悩んでる女の子にピル止めてあんな風にアルプラゾラム処方する医者も
パニック障害にも人によっては行動療法が効く可能性だって全然あるのに否定して、その人にとってはまだ性急で合ってない治療法提案して余計苦しめる医者も

ほんとなんもわかっちゃいねえ



ただ

医療の力を借りることも大切だけど

心の薬は心
心は心によって抱きしめて理解するもの

という考え方が真を突いてるな
と感じているので

結局人との関わりの中で
人からの理解や優しさによって
人は1番の癒しを得るのかなと思う

山添くんたちがそうであったように。


そういう意味では医療がだめだめに描かれてて納得する

出世や世の中の普通に合わせるよりも
自分のために
環境を選んでいくことも大切だしね

だけど世の中は完璧じゃないから
提供できる優しさには限界がある

そう考えると、栗田科学はやっぱり映画の中の存在だったな

みんながみんな
それぞれの栗田科学を見つけられていくといいですね。


邦画アレルギーを少しずつ克服すべく
映画の日に観にきたけれど
アレルギー進行したかもしれん

だめだこりゃ😂
映画はよかった。

本日は金曜日
みなさま1週間お疲れ様でした。

わたしもね。
Neki

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