めちゃくちゃ良かった。
2024年を代表する一本になるであろう素晴らしい作品。
“生きづらさ”を抱える全ての人に寄り添い優しく抱きかかえる温かみに溢れていた。
原作になかった要素として、「プラネタリウム」があるそうだが、これが本当に作品の価値を本当に高めていた。本当に。
月経前症候群・PMSに悩まされる藤沢さん、パニック障害を抱える山添さん。
作品はこの2人を主軸に進んでいくが、この映画で“生きづらさ”を抱える人は、この2人だけではない。
皆がそれぞれの生きづらさを抱えているし、闘っている。
不幸な形で結末を迎える人もいれば、なんとか持ち堪えている人もいる。
本作は、そんな“生きづらさ”に苦しむ人たちに対して、無責任な励ましは送らない。
ただ肯定し、寄り添うのだ。
星の見える夜を「外の世界に気づくきっかけ」と位置付け、闇に苦しむ人に静かに寄り添う。
そんな温かさを感じた瞬間、思わず泣いてしまった。
これからも自分の中で大事にしていきたい作品。
三宅監督、ついていきます。
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