ろーしゃーく

夜明けのすべてのろーしゃーくのレビュー・感想・評価

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
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評判は伺っておりましたが、期待を大きく上回り心の一本としてブッ刺さりました。
登場人物たちが他者へ向ける視線の全てがとにかく優しく、とても幸せな作品。

三回に一回くらいは助けられる(こともある)、夜明けを目指す私たちの小さな奮闘が遠く離れた誰かの力になっている(こともある)…。非常に誠実で希望に溢れる素敵なメッセージ。

散髪のシーンと洗車のシーンが特にツボではありましたが、色々な文脈が繋がった末に暗闇の中で揃って星を見上げ嘆息するシーンに至り、ついに涙腺決壊。号泣です。
大先輩陣の「もう少し駅から近いといいよねー」ってな程よいテンションもめっちゃ素敵でした。

人間の心なんてそもそもが不安定なもんで、誰しもがいつ・何がキッカケでバランスを崩してしまうかなんて全く分からないわけで。それぞれ色々あるんだから、お互い無理せず思いやり合ったらいいじゃないの、と。

さて、ボールは我々の下に。どんな夜明けを迎えましょう…。

【2024.3.6 TOHOシネマズ日比谷】
松村北斗さん、上白石萌音さん、三宅唱監督による副音声コメンタリーでの鑑賞。

色んな裏話もとても興味深いし、作品内の登場人物達だけでなく、制作側にも素敵な人達が沢山いらっしゃったんだなぁと、さらに幸せな気持ちにもなりました。

早く手元にも欲しいですね…。
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