このレビューはネタバレを含みます
ケアがどのようにあるべきか、関心をもったり助けたりするというあり方を教わった。PMSをもつ藤沢とパニック障害を持つ山添という男性が、栗田科学とうう小さな町工場で働いていく。人間のドロドロした部分は描かれていなく、ユートピア的世界、落語の人情噺とも呼べるような内容であり、そこで賛否が分かれるだろう。個人的には、生きていくことに対して前向きな登場人物たちに希望を見出すことができた。しかし、親の介護をすることにした藤沢や中小企業で働く事をきめた山添のその後は描かれない。彼らはこの先幸せに暮らせるのだろうか。一抹の不安がよぎる。