May

夜明けのすべてのMayのネタバレレビュー・内容・結末

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

素晴らしかった。
それぞれの人間が確かにつながっていくことを、この映画は丁寧に描いていてすごく感動した。
何気なく言ったことがその人にとっては大きなことであったりするし、その人が抱えているものについて関わることはとてつもなく怖いし、だいたいがうまくいかない。でも他人とつながっていくことに、決して億劫にならないでいようと、私は強く思えた。

すべてのシーンが尊いものばかりだ。
散髪に失敗をして笑い合うところ、歩道橋の端っこで二人が星を指さすロングショット、それぞれの病状に対してストレートに言い合う深夜のオフィス、弟の写真に手を合わせる山添くんをちらっと見る社長…そんな素敵な瞬間の連続を本作はずっと捉えていて、本当に素晴らしかった。

何度でも見返したいと心から思える作品でした。
May

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