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夜明けのすべての月のレビュー・感想・評価

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
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冒頭のモノローグでそういう作品か...と思ったら、どっこい「セリフにするセリフ」、「セリフにしないセリフ」、「そのあわい」が超絶丁寧に選り分けられた最高映画でした。

「PMS」「パニック障害」の2つを頻発させた現代若者風会話シーンもマジでリアルだった(現代においては名前の付くものは全てその人の肩書きになり得て、だから会話でも頻発するという文化)し、主役2人以外のキャラクターのセリフの削ぎ方が本当に上手い。そしてセリフに代わる何かがちゃんと盛り込まれていて...!

藤沢が忘れてったスマホを届けようとする山添を見送る"栗田"のカットがもう神すぎて...。

主に松村北斗と上白石萌音のあの超細かい台詞回し&身のこなしは演技だよね?あの2人の元々の特性とかじゃないよね??

○家に差し入れ持ってきた藤沢に対する松村北斗の間の取り方
○大島との去り際の上白石萌音の語尾の伸ばし方
○藤沢が持ってきた自転車を「いらない」って言おうとするその一言を上白石萌音が遮る遮り方。
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