夜明けのすべてのTakumasuzukiのレビュー・感想・評価

夜が明ける前が一番美しい。
明けない夜はない。しかしそこではなく夜の静かな時間が一番幸せであるというところに焦点を当てた素晴らしい映画。
苦悩し、葛藤し、もがいて、しかしそこで生まれた助け合いが朝の光が当たった時に初めて見えてくる。そして見えてきた時にはもう損なわれてしまっている。
二人の別れがあっさりしているのはその重大さに気が付かなかったから。
その別れも美しい。
無理に乗り越えたり、ぶつかったり、寄り添ったり、しないのも良かったです。