ビリー

夜明けのすべてのビリーのネタバレレビュー・内容・結末

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

『夜明けのすべて』やっと見れた。噂に違わず、とても良かった。世界がずっとこうあればいいと思った。人と人は助け合えるし、目の前の人に手を差し伸べられる。
髪を切るのに失敗したり、美味しいお菓子を他人にあげたり、仕事の話をしたりする。そうやって、人が笑うだけで嬉しい。嬉しくなれるときがある。
ストーリーとして試練に立ち向かわないのがすごい(すでにそこにある)。恋人が嫉妬しないのがすごい。
映画のなかに、映画とかカセットとかノートとか別のメディアが出てくるのが好きだなあ。
じわじわと良くなっていくのは、物語というか時間構造のあるものの強みだ。
坂を押して登る自転車、スイスイ進む電動自転車。
天気雨。
自分と他人の境界線を引きつつ、相手に優しくすること。
インタビュー、読みたいのか読みたくないのか分からない。
後半、受け入れた北斗と周囲の人物を描く自然さ……。こいつ変わってきたな、と、社長が思うシーンの自然さ。絶対クローズアップにしちゃうだろうところを、引きで撮り続ける。
どこかの自転車のシーンで、アングルが良かったんだよな。
段ボール。リハビリのシーンを経て、なかなか動けない母がいろんなとこから集めて送ってきたものだとわかる。
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