公開時見逃したのを残念に思っていたら近くの劇場で再上映しているのを見つけて早速。
評判通りとても心に残る作品だった。
PMSに悩む藤沢さんとパニック障害を抱える山添くん。それぞれなんとか毎日を過ごしている。
職場の面々が飄々としながらもさりげなく心を砕いているのが伝わる。二人の会話を後ろから見守る社長栗田（光石研）の温かさよ。
彼もまた辛さを身の内に抱きながら生きている。辛さを温かさとして暮らすにはどれほどの葛藤や悲しみがあったかと想像すると胸が苦しくなるほど。
藤沢さんと山添くんが安易に恋愛に転ばず同志のような関係を築いていくのが本作の魅力だった。
