生理が始まりそうな日に見に行ってみました。周りの評判がめちゃめちゃよくて、逆にどうかなと思っていたけれど、丁寧でいい映画でした。
柔らかい光と、Hi’Specの劇伴が優しい。
始まりと終わりで語り手が変わるのも、バトンがつながる感じでよかったな。しみじみ。
映画と関係ないところでいくと、栗田科学で働いている人たちは、どうして藤沢さんと山添くんに優しくできるんだろう。と思っていました。
優しくなりたいけど、私は優しくなれないので悩んでいます。人は人！人は人！と常に言い聞かせていないと、理解に苦しんでしまう。私は体が強いから、体調を崩しやすい人たちが休んでいるのをずるいと思ってしまうことがあって、でもそもそも体調が悪いことはつらいことなんだからそこに寄り添わないと、と思いつつ、じゃあ誰が私に寄り添ってくれるんだろう？と思ってしまう。思うだけは自由だから、思うだけ。私、ほんと認知が歪んでしまっているなあ。
私は優しさが余裕から生まれると思っていたのだけど栗田科学の人たちの優しさが余裕からではないように描かれていると思って、そこにもしみじみしてしまいました。
