このレビューはネタバレを含みます
Amazonプライムか何かでやってた昔のドラマをたまたま見て、好感度だった上白石萌音ちゃん目的で全く予備知識無しで観に行きました。
PMS(月経前症候群)の影響でイライラしがちな女性とパニック障害を患う男性が主人公というお話とは知らず鑑賞したので最初少し面食らいましたが、作品全体にさりげなくじんわり優しい時間がゆっくりと流れていく。
こんな二人の環境はかなり恵まれており職場の人々、元職場の先輩等周囲の人みんな温かく思いやりをもって見守ってあげる。それぞれに事情や傷を抱えてるからこそなのだろう。実際にはそう簡単にはいかないのが現状だろうと少し違和感さえも感じさせます。
絶妙な男女の距離感を自然体で演じる主演二人の演技が素晴らしい。特に萌音ちゃんが元々持っている素の優しさのようなものが醸し出ているような気がします。
よくある恋愛もので終わらなかったところがさりげなく映画に深みを与えたような気もします。
途中で感じた違和感は、鑑賞後には人の痛みを理解して寄り添っていくことの大切さ、自分もそうでありたいと素直に感じさせてくれることに繋がりました。心洗われる映画でした。
