こんなに優しい映画に巡り会えた事、制作してくれた事に感謝しかない
全てが適切で心地よい
全編抑制された語り口で、取り扱う内容に対して真摯に思える
特に主人公たちの関係性をフォロワーシップにしたのが素晴らしいとしか言いようがない
また16ミリフィルムの温かな質感がキャラクターを包み込む やりたい事と手法がマッチしていると感じた(ケイコ同様)
名シーン沢山あるが、個人的には髪を切るシーンが良かった
確かに笑えるシーンではあるが、困っている人にちょっとした親切とか相手と向き合うことが肝要だと感じさせる(それまでの藤沢さんのキャラクター造形も相まって)
また自転車で走り出すシーンも前へ進もうとするエネルギーがダイレクトに出ているような感覚
作中のプラネタリウムは観客にとっての本作
夜明け前は最も暗いが必ず夜は明ける