サラサーテのツィゴイネルワイゼンの鬱屈とした哀愁
クレジットに打楽器と書いてあったけど、本当にパーカッションがカッコ良い。
海辺の雨林の小道に合う、荒々しく、幻想的な音楽。
血を吸ったかに
美しい骨
中砂の目には、どんな美学が潜んでいるのだろう。
"とよちゃんは幼稚園に行ったのよ"
小稲の中に渦巻く、中砂への執着と、園への嫉妬
赤い提灯、傘、下駄の跡
"女の情念"というジャンルのホラー
。園が狂ったように蒟蒻をむしるシーンは、まさに女の念が乗り移った恐怖映像。
"女の情念"は、陽炎座の方が視覚的に露骨に、はっきり描かれているけれど、ツィゴイネルワイゼンの幽霊的に描かれた妻と芸者の移ろいは、潜在的に見る者を戦慄させる。
「腐りかけがいいのよ。なんでも腐ってゆく時が一番旨いさ。」
大楠道代さんの、スモモを舐める艶かしい舌。蕁麻疹すら色っぽい
2人の男と1人の女
盲目の大道芸人の色恋は、東方の三天使を模しているよう。
気づけば、何度も通ったあの道は、あの世への入り口だったのかも知れない。
トヨちゃんが手招く世界の彼方側は、陽炎座
〜衣裳語り〜
小稲、園
①シンプルな白い模様が入った小豆色の着物+赤い髪留め+
②鶯色の着物
③藍色と白のストライプの着物
④
⑤
⑥
修子
①
②赤と黒のストライプの着物
③白いリボンカチューシャ+フリル襟付きのドットワンピ+パールのネックレス
④白いコットンレースネグリジェ
⑤鶯色、薄黄緑、生成り地に赤い模様のストライプの着物
⑥マスタードイエローのフラッパー風ワンピース(ウエストリボン、プリーツスカート)
⑦
とよちゃん
白と銀の雪の結晶のような刺繍が施された翡翠色の着物+山吹色の帯
建物
①中砂の屋敷
廊下の突き当たりの孔雀の襖
小さな引き戸、広い和室にちゃぶ台
書斎は広く、中心に長方形の机
木製のレコード台、回転式の本棚、生首のような中砂
②の邸宅
白壁にミントグリーンの装飾
ダイニング
ミントブルー地に、ピンクの小花柄の壁紙、ゴールド刺繍で統一されたソファー、クラシカルな人形が敷き詰められたグランドピアノ
寝室
鮮やかなブルーの壁、ゴールドに塗られたアイアンフレームのベッド
③ホテル
ピンクのハートマグカップ