士官学校の教授・青地豊二郎と、元同僚で無頼の友人・中砂糺は、旅先の宿で弟の葬式帰りだという芸者・小稲と出会う。1年後、結婚したという中砂の家を訪ねた青地は、新妻の園を見て驚く。彼女はかつて…
>>続きを読む大正末年の1926年。新派の劇作家・松崎春孤は、落とした付け文が縁で品子という美しい女と出会う。その後も3度続いた奇妙な出会いを、パトロンの玉脇に打ち明けた松崎は、品子と一夜を共にした部屋…
>>続きを読む悪夢にさいなまれている画家・竹久夢二は、駆け落ちを約束した恋人・彦乃と待ち合わせている金沢へ向かった。しかし待てども彦乃は現れず、夢二は湖上で出会った美女・巴代に惹かれ、逢瀬を重ねる。そん…
>>続きを読む静岡県西伊豆。もう若くなくなってきた女・かおるは、盲目で口の利けない男と暮らしている。自分がいなければ男は生きていけない、という優越感に満ちた日々を送っていた。一方、盲目の男はひとりで出歩…
>>続きを読む3年間、失踪していた夫が突然帰ってきた。離ればなれになっていた夫婦が、失われた時間を生き直すように、ふたりで旅に出る―。それは、愛する人との永遠の別れへの“愛の巡礼”だった―。
少年は魂に火をつけ、少女は血に溺れる。 1941年の春、アムステルダムに住む両親の元を離れ、佐賀県唐津に暮らす叔母(常盤貴子)の元に身を寄せることになった17歳の榊山俊彦(窪塚俊介)の新…
>>続きを読む大正時代。歌人の苑田岳葉は病身の妻を顧みず、遊郭通い、師匠の妻・琴江との不倫、深窓の令嬢・文緒との許されぬ恋愛と、歌のために女性遍歴を重ねていた。そんななか、岳葉は文緒との心中の失敗を題材…
>>続きを読む場末のナイト・クラブ。なまめかしく踊るブロンドの美女を、男が見つめている。男の名はヴァルテル。地下組織で情報の運び屋をしている。シュルレアリスム画家ルネ・マグリットの多数の絵画をモチーフに…
>>続きを読む(c)1980/提供:リトルモア