ガルベス

シアター・キャンプのガルベスのレビュー・感想・評価

シアター・キャンプ(2023年製作の映画)
4.2
合宿しながら作品を仕上げていく演劇スクールの主催者を追ったドキュメンタリー風の劇映画。
いきなり主催者が倒れて昏睡状態となり、やる気だけはあるボンクラな息子が跡を継ぐのだが、スクールの経営状況は破産寸前だったり、新作の発表までに残された時間は3週間だったりとてんやわんや。

息子がやることなすこと空回りしまくっていたり、変人だらけの教師達のキャラにおかしみがあったりとユーモアがありながら端々の編集の巧みさやBGMのタイミングなど抜群のセンス。

特定の主人公が見当たらない群像劇といった趣きで、「ナッシュビル」、「バード★シット」などのロバート・アルトマンの作風を想起。

大団円とも言える終盤のたたみかけ含め、侮れない傑作。
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