RyoS

赤線基地のRyoSのレビュー・感想・評価

赤線基地(1953年製作の映画)
3.8
米兵相手にやむを得ず売春する女性、だけじゃないのが良い。その女性に対する周りの眼差し、基地周辺の経済の仕組み、"米兵だから"ではない性的搾取の状況、女性の自立...奥深い背景をしっかり描いている。特にそれを子どもの目線を交えることで、他人事ではなく、その状況の影響というのをあぶり出している。

以下、トークショーでの解説
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赤線:国家承認という意味
1952年までは占領されていた、1953年以降も変わってないということ
1953年、検閲が日本になった影響で色々な映画が出てきた(例:『ひめゆりの塔』)

大手の映画会社が基地問題を扱ったのは初
アメリカの記者を呼び試写会した→猛反対され、公開延期(2ヵ月後)→大した問題にはならなかった

パンパンへの間貸しは土地を奪われた農民にとって貴重な収入源

パンパンの由紀子は主体性を持った女性
「日本人じゃ文句言わなかっただろ、日本が勝っていたら向こうの女を抱けたのに」
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