あしたあさって

死霊館のシスター 呪いの秘密のあしたあさってのネタバレレビュー・内容・結末

2.7

このレビューはネタバレを含みます

『死霊館のシスター』が大好きなので、続編である本作も鑑賞。前作及び死霊館シリーズを見ていないと面白さは半減すると思います。

今回もヴァラクさんの演出力が光りましたね。予告にもあった雑誌パラパラ、シスターの影がフレンチーに収束していく表現。この監督の、影を利用した表現は結構好きです。

しかし残念ながら全体的な恐怖演出はシリーズの中でもかなり低かったと思います。暗いシーンが多い上に、その暗闇に何かが…!みたいな演出が多すぎたので飽きが来ます。全体的に緩急がなく、かなり中途半端な印象です。

そして前作で微妙な活躍をしたバーク神父、司教に昇格した後まさかのコレラでお亡くなりに。雑すぎて笑いました。登場しないならしないでもっとこう、過去の悪魔祓い失敗した少年関係とか何か因果を感じる理由付けをして欲しかったですね。

その代わりにアイリーンに同行するちょっとダウナーなシスター。「対悪魔の物理担当、ラストで信仰心を昇華して奇跡を起こす!」みたいなのを想像してたんですが、ただのストーリーを進めるためのお助けアイテムと成り下がっていたのが残念。なんの為にいたのかがよく分かりません。

ヴァラクもまたキリストの血(信仰心マシマシ覚醒ワイン)で祓われるとか反省しない人ですね。

ロレイン妻は聖ルチアの末裔である可能性もあるんですかね?せっかく顔のよく似たファーミガ姉妹が演じているので関連があると面白いです。

ところで、死霊館の記録映像に出てきた悪魔祓いされているモーリスはどうなったんでしょう?完全に別の人物なのか、再び取り憑かれてしまうのか?うーん、私が設定を見落としたり勘違いをしているのかもしれない。

死霊館のシスターファンなら登場人物のその後が知れるのでそれなりに楽しめると思いますが、それを加味しても全体的に冗長で退屈な映画でした。前作はおどろおどろしさのレベルが高かっただけに残念です。
やはり個人的にマイケル・チャべスが肌に合わないんですよね。この監督作品、死霊館シリーズの“1番怖くない”を毎回更新しているので(笑)

そろそろ死霊館シリーズの続編が出そうなクレジットもあり、次作への期待は大きいです!(出来れば別の監督で!)