ぶみ

死霊館のシスター 呪いの秘密のぶみのレビュー・感想・評価

3.5
震えに、来い。

マイケル・チャベス監督、タイッサ・ファーミガ主演によるホラーで、「死霊館ユニバース」の6作目かつコリン・ハーディ監督『死霊館のシスター』の続編。
1956年、フランスで起こった神父殺人事件をきっかけに、教会から事件の捜査を依頼されたシスターが、再度悪の元凶「シスター・ヴァラク」と対峙する姿を描く。
本作品に備え、前作は鑑賞済み。
主人公となるシスター・アイリーンを前作に引き続きファーミガ、同じくシスターのデブラをストーム・リード、前作でも登場したフレンチーをこちらも引き続きジョナ・ブロケが演じているほか、アナ・ポップルウェル、ローズ・ダウニー、ボニー・アーロンズ等が登場。
物語は、前作が1952年のルーマニアを舞台としていたのに対し、本作品は4年後となる1956年のフランスとなっており、前作で登場した時には頼りない見習いシスターだったアイリーンも、本作では特殊能力を持つ立派なシスターとして成長した姿を見せている。
そのため、前述のように前作で活躍したフレンチーも登場しているので、できるならば前作の予習をしてたうえで、本作に臨むことをオススメしたいところ。
前半は、当然ホラーの雰囲気は抜群なのだが、あまり物語に動きがなく、仕事帰りだったこともあり、若干睡魔との戦いとなってしまったものの、中盤以降は、怒涛の展開が待ち受けているとともに、音による恐怖感のメリハリが効いているため、そんな睡魔はあっという間に忘却の彼方へ。
とりわけ、塔での件は、アドベンチャーゲーム感がマシマシで、定番な演出ながら、ハラハラドキドキ間違いなし。
宗教に詳しくない私にとっては精神的にジワジワくる作風ではなく、ビジュアル、音響で攻めてくるわかりやすいホラーなのだが、少なくとも同じタイプのJホラーとは全くレベルが違い、シリーズの続編として間違いない仕上がりになっているとともに、13日の金曜日にピッタリだった一作。

やあ、シスター。
ぶみ

ぶみ