幽斎

アタック・イン・LAの幽斎のレビュー・感想・評価

アタック・イン・LA(2016年製作の映画)
3.0
C級スリラーをレビューする、Scavenger第61界。原題「Attack in LA」定義はアクション・スリラーだろうけど、スリラー?(笑)。AmazonPrimeで299円鑑賞。

本作は2018年の劇場公開、監督の自主制作コレクター「itn distribution」←コレが出たら再生を直ぐに止めたい安定の絶望レベル。Chad Ferrin監督はC級ホラーを量産する、配信会社には有り難い存在、本作も超低予算の割に無駄にキャストも多い。監督で一番有名な「ハリウッド人肉通り」、ロサンゼルスとは思えない街で繰り広げる殺人事件、James Gunnが友情出演した謎映画。私的にはオランダへ招かれた「サムワンズ・ノッキング・アット・ザ・ドア」膣息死。ブランブランも有るよ。次作「Exorcism at 60,000 Feet」上空で悪魔祓い、Lance Henriksen、Adrienne Barbeau、Kevin J. O'Connor、Bill Moseleyとキャラが濃すぎる面子のバカ騒ぎ、膣の次はタンポンだ!(笑)。

モラルの欠片も無い監督が舞台に選んだのは人肉通りと同じロサンゼルスだが、中でもSkid Row地区は、ダウンタウンの中心部に在るが、ホームレスや麻薬中毒者が屯する治安が悪い事で有名。私はロサンゼルスで就労経験が有りますが、リトルトーキョーの近くに有る事は知ってたが、昼間でも近寄らない方が良いと教えられた、ヤバい場所。故に本作で描かれる事は割と現実に即してる?、んな訳無い。

アマプラ謎映画仲間から「ジャッジメント・ナイト」ソックリと言われたが、Emilio Estevez、Cuba Gooding Jr.、Stephen Dorff、時代を感じるスターが出演したクライム・スリラーに似てる、いやソックリだ(笑)。私はアクション映画の名手Walter Hill監督「ウォリアーズ」パクリかなと思うが、劇判が古く80年代を意識してるのかもしれないが、2作品の様なメッセージ性は全く感じられない。キャストに「死霊のえじき」ローズ大尉Joseph Pilatoが準主役で出演してるので、「ゾンビ」好きな方は要注目かも。

MPAアメリカ映画製作者配給者協会のレーティングを通らない無印なので、モラルの欠片も無い監督のグロ描写も結構エグイ。私は京都人なので田楽豆腐は大好き、ヤッパリ定番ねぎ味噌ですよね。監督もお好きらしく見事な田楽刺しを見せてくれる。相変わらず全裸がお好きだが、オランダでは無いのでボカシ付き、鉄槍で串刺しにして更に〇までとは流石のスキッド・ロウでも無いだろう【動物虐待シーンにはご注意下さい】

公開当時は「Parasites」寄生虫、現在のタイトルは配信用だが、様々なホームレスが登場する作品らしく超絶劣化版「ザ・レイド」っぽい感じもする。私は京都在洛ですが、京都にもホームレスの方は勿論居る。彼らは身綺麗でゴミの回収で立派に生計を立ててらっしゃる。彼らの支援団体NPOにも僅かでは有るが協力もしてる。本作が急にスポンサーを意識してラスト2分で謎の社会派を気取る点には正直、反吐が出る。

itnらしくスリラーっぽいが、ホームレスへの偏見と助長が酷いので、暇潰しに為るかも。
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