がーひー

地球爆破作戦のがーひーのレビュー・感想・評価

地球爆破作戦(1970年製作の映画)
4.0
隠れた名作と名高いSF作品。
冷戦下、超高性能AIコロッサスを開発した米国だが、同時期に敵国ロシアもガーディアンなるAIを立ち上げる。やがてすぐに、そのスーパーコンピュータ同士が自我を持ち出し、自国民を守るはずの防衛システムが取引材料になっていって…、というあらすじ。

邦題から陳腐なコンピュータ支配ものだと憶測していたが、決してそんなことはなく、現代にも通じるようなAI支配の恐怖を巧緻に描きつつ、翻弄される人間の様子にもコメディテイストがあって観てて飽きなかった。

『2001年宇宙の旅』のHALのように機械音声を発しない彼らだが、スクリーン上の文字のみで指示・支配する姿はよりスリルさが相まって、まさに人知を超えた何かと交流しているような気分にさせられる。
またカメラワークも洒落ていてエンドクレジットへ繋がるラストは印象的。
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