浅野公喜

地球爆破作戦の浅野公喜のレビュー・感想・評価

地球爆破作戦(1970年製作の映画)
3.4
エヴァにも台詞が流用されているという、アメリカとソ連のコンピューターが共謀して人間達を支配しようとするSF。監督は好きな「サブウェイ・パニック」や好きなオムニバスホラー「デビルゾーン」(DVD化or配信希望)のジョセフ・サージェント。

ミサイルが飛んで都市が爆破されてもそれを映像で見せない会話劇メインの作風は想像以上に地味で正直何度か睡魔に襲われてしまったのですが、監視されてる中人間の生活、そしてそれにはプライバシーが有ることを教えることで一定の時間監視を免れその間に解決策を練るアイデアは面白く、人間の弱点を突いたエンディングもコンピューターの良くも悪くも合理的な台詞含めて余韻を残してくれます。

50年以上前の作品なのでカタカタした音と共に文字を表示したり異様に長い紙を出したりいかにも機械的な声でぎこちない喋り方をするコンピューターがなんともレトロな味わい。
浅野公喜

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