ロアー

AIR/エアのロアーのレビュー・感想・評価

AIR/エア(2023年製作の映画)
3.8
エアジョーダンは持ってないので、エアリフトを履いて観てきました。あまりに楽過ぎてもう半年くらいずっとエアリフトしか履いてません。速乾性もすごいのでちゃんと定期的に洗ってますよ、と言い訳しておきます(だって足臭いからさ私)。

バスケどころかスポーツに全く興味がないので、この前のWBCでも完全に世の風潮について行けてなくて「えっと、Wってことはワールド・・・だよね、だよね〜!で、Bはバス・・・ベースボール!!ししし、知ってたよ!!そそそ、そんなの当然知ってたよ!Cは・・・え、C?・・・C?クラブ?世界野球クラブ?分からん!もう何も分からん!!!」と、内心で荒れ狂う嵐によって挙動不審に過ごしていた私。そんな私でも知ってる、オータニ選手とマイケル・ジョーダン。

そもそもこの映画、広義で言えばNIKEの映画なんだけど、実際はNIKEが扱ってるいち靴の映画なんですよね?たかが靴、されど靴でとってもドラマチックなお話でした。こういう世界を動かした出来事の裏話みたいなお話、ホント大好きです。

マット・デイモン演じるソニーがクビを賭けての大博打を打つお話なのに、巻き込まれた社員との派手なぶつかり合いがなかったのも印象的でした。どんな無茶を言われても信頼があるからこそ、やってみようと受け入れ、全力で協力するチームとしての強さ。ジェイソン・ベイトマン演じるロブが大人のセンチメンタルな意見を持っていたのも感慨深かったし、時々出てくる社訓にも感心しました。

それと、マイケルママのデロリス!今でこそマイケル・ジョーダンのすごさはみんな知ってるから何とでも言えるけど、マイケルママはまだ世界で活躍する前の息子に対してあれだけのことを言ってのけた訳で、聡明で偉大な母親に心の中で拍手しまくりでした。対するパパはおおらかそうで、バランスの良い夫婦だったんだろうな。マイケル・ジョーダンの来歴なんてほとんど知らなかったのに、マイケルの未来について語るシーンでは思わず涙ぐんじゃいました。

映画を観た後、最近、違う色のエアリフトかアクアリフトが欲しかったのもあって靴屋さんに寄ったんだけど、NIKEのロゴとは別にエアジョーダンのロゴのレリーフが店頭にバーンとあることに気づいてすげぇやと思ったし、その後、NIKE専門店にも行ったらレジの後ろに大きく「Just Do it」と掲げてあることにも気づいてマジマジと眺めてしまいました。

元々NIKEの靴にはだいぶお世話になっていたけど、製品だけじゃなく、NIKEというブランドに対しても目を向けるキッカケとなった映画でした。
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