AdidasやConverseが用いた「歴史に名を残した名選手」と並ぶことができる、というある一点のゴールや成功を示すのではなく、自分の生き様や分身であるシューズが後の世代、そしてそのまた後の世代へと繋がっていくストーリーをジョーダンへ説いたマッドデイモンの演説が兎に角良い。同僚が週末しか会えない娘との時間を犠牲にして、マッドデイモンに付き合う姿も説教臭くないんだけど、必ずしも仕事に全振りできるやつばっかじゃないんだぞってとこを見せるのに効果的だし、なかなか対予算の割にはウェルメイドなアメリカ映画だと感じる(悲しいことに最近そんな「丁度良い映画」が見つけられてない。」。
最後のジョーダンママの切り返しも企業からのこれまでの黒人への扱い方に対して鮮やかなカウンターを入れていて気持ちがよい。
