たにたに

AIR/エアのたにたにのレビュー・感想・評価

AIR/エア(2023年製作の映画)
4.3
【信頼】2023年40本目

バスケシューズのシェアがアディダス、コンバースに後続する中、部門解体の危機に迫られたナイキ社員ソニーの決死の覚悟。
それは、限られた予算をすべてマイケルジョーダンにベットし、彼のための商品を売ることを条件に契約を勝ち取るという博打策に出るというもの。結果これは大成功を収め、ジョーダンの活躍により今もなお売れ続けるヒット作となった。

これが失敗すれば、NIKEのバスケシューズは存在しなかったかもしれない。
かなりリスクのある決断を下せたのは、ソニーの粘り強さと機転の良さ、そして、彼を信じたチームメンバーの存在であった。
共倒れする覚悟はあったのだ。
無難なところに飛び込むんじゃなくて、とにかくやってみないと分からないということなのだ。普通の人には到底できない。なぜなら、失敗の責任を負いたくないからである。

上手くいく組織運営には、チームメンバーが互いに信頼しあっていることが不可欠であることは言うまでもない。
開発部、営業部、そして経営者が同じ方向を向いている。簡単なことではない。
だからこそ、この映画には日々仕事に悩む我々に希望を与えてくれる。

誰かに勧めたい、"お仕事映画"の一つとなった。
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