「エアジョーダン」誕生を描いた物語。とにかく会話が面白いし脚本も秀逸で、キング牧師の逸話が活きるマット・デイモンのプレゼンシーンにはグッときた。『アルゴ』同様、無駄がなくテンポのいい編集も素晴らしい。
いかにも80年代的なシンセを使ったヒット曲が数多く流れるが、あまりダサく感じないのは、後にヒップホップのネタになる曲ばかりなのも大きいと思う。80年代の雰囲気を閉じ込めつつ、ヒップホップのさらなる躍進、ジョーダンの最盛期、そしてスニーカーブーム、スポーツビジネスの進化(と功罪)など、90年代の出来事にも目配せした映画。
監督、出演:ベン・アフレック
主演:マッド・デイモン
撮影:ロバート・リチャードソン(『プラトーン』、『アビエイター』、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』など)
編集:ウィリアム・ゴールデンバーグ(『インサイダー』、『アルゴ』、『ゼロ・ダーク・サーティ』など)
12日からアマプラ独占配信開始。