Nike は80年代はランニングシューズのメーカーだった。
そのバスケ部門がマイケルジョーダンと契約するまでのNIKE社内の人物を描いたある意味スポ根ものストーリーとしては裁判ものと似ているかもしれない。
しかしエアジョーダンについては世界中の人が知っているので演出力がものをいう。
個人的な話だが1980年にランニングを始めた。NIKEを履くために走り出したと言っていい。
80年から85年まで毎年12月にホノルルマラソンに行き、現地のスポーツショップでナイキを買い込んで来た。
当時は輸入のナイキはとてつもない値段だった。
映画ではNIKE本社にはスティーヴプリフォンテーンが走る大きな写真が壁に貼られていた。
あれがNIKEのDNAだ。
エアジョーダンの後はタイガウッズでゴルフまで手を広げグローバルなスポーツ用品メーカーに成り下がった。
エアジョーダン以前のNIKEが好きだ。
映画でも創業者フィルナイトの部屋にはワッフルトレーナーのブルーにイエローのラインの一足がたなにおかれていた。
あの頃のNIKEは今は面影もない。
そんな思いと共に80年代の能天気な名曲と共にあの頃に連れ戻してくれたこの映画には感謝する。
懐かしくて涙出る。