Ginny

アナログのGinnyのネタバレレビュー・内容・結末

アナログ(2023年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

初日公開記念舞台挨拶中継回鑑賞。
丈くんが出演してるので劇場に足を運びました。

上映前の舞台挨拶だったため、友人3人組の方々のテンションについていききれなかったけれど、映画を鑑賞したら、仲の良さわかるなぁ。
ニノ演じる主人公水島と、桐谷健太、浜野謙太演じる友人2人のかけ合いが自然で気心知れた仲という感じがしてとても良かったので、上映後舞台挨拶でネタバレありのトークを聞いてみたかったかも。

ニノ歌うま…。

正直、劇的展開については、舞台装置的な展開に思えて逆に白けるというか。そういった展開は予測の範疇だったため、その展開の瞬間はややがっかりしました。
ただ、その展開に付随する、桐谷健太と浜野謙太演じる友人の行動、演技が良く、また水島のその出来事に対する様子が落ち着いていて悲観的でなく、出来事に対しての周りの描き方が良く、後味悪くならずに良かったなと思いました。嫌な気持ちとか悲しすぎる気持ちにならない。
優しい物語。

友人2人が東京から転勤先の大阪まで話に来てくれるところ。
水島の母が亡くなった日(会う約束の木曜)、お通夜を抜け出したのはサバ缶を買いに行ったと言っていたのに本当は今日は水島は会いに来れないと事情を説明に行っていたところ。
ここはグッと感動して泣きそうになった。

板谷由夏の演技もとても良く、
リリーフランキーの佇まい、存在感が2人が会う約束をするお店にリアリティと深みを生み出し支え、脇を固める方々の演技が見応えあり、演技については見飽きることはありませんでした。
鈴木浩介さんのカタカナ上司の調子良いけど人も悪くないところとか、宮川大輔のチャキチャキ大阪支社の会社員感も良かった。キャスティングが良い。

だからこそ気になったのは場面転換、フェードアウトの仕方つなぎ方。
ここの編集センスについてはやや引っ掛かりを感じました。あまりに淡白というか。捻りがないというか。

演技も音楽も良かったので、そこの繋ぎ方がもう少し凝っていたらより作品は素晴らしくなったのではないかと思いました。

前半は笑えるところもあるけれど、後半はシリアスというか落差がある、と二宮くんが舞台挨拶で語っていた通り、前半は笑いが溢れるお客さんも多かったけれど、後半はしんみり、テンションが変わってみんな真剣に見ていて、ところどころで鼻を啜る音が聞こえました。
私は運悪く、隣の席の人がシリアスで静かなシーンで遠慮なくポップコーンを食べる人で。
最近は、1人で映画館を貸し切れる財力がないのであれば周りの人がいないと映画見れないし色々受け止めなければとな、映画館側はコンセッションの売り上げは大事なので食べることは全然構わないし怒るよりも映画に集中しようとした方が良いという考えではありますが、流石にそれにしてもいつ食べるか、はマナーとかルールではなくセンスというか気遣いではないかなと思います。

私は映画鑑賞の際キングサイズを1人でよく食べるのですが早食いなのか映画序盤で食べ切ってしまいます。。
なので、シリアスな映画後半までポップコーンが残ってたのもびっくりしました。
飲み切ったドリンクを溶けた氷の分も飲みたかったのかズズズって飲むこと何度かあってそれも辛かったです。
なので映画に入り込めなかったかもしれません…🥹
映画を見終わった後、映画を思い出して優しい物語だったな〜と良い感想が思い浮かぶのできっとこの隣の席の人がいなかったらもっと感動してたかもしれません。。


人それぞれしあわせの形は違うと、水島のお母さんが言っていたあの言葉がエンディングで回収された感じがします。


舞台挨拶でも瞳が輝いて美しさが存分に発揮されていた丈くん。
作中でも眼鏡とスーツという神器を身に纏い作品に潤いと爽やかさを加えてくれとても有り難かったです。美しい。
嫌味がなくて可愛くて。いるだけで場が和やかになるというか、爽やかな風が吹く丈くん。

舞台挨拶の登壇者、多いな…と思っていましたが、登壇された方々とても存在感あり欠かせないのはわかりました。
ファン心としては丈くんの話もっと聞きたかったですが、作中の登場人物設定としての存在感は他の人に比べ薄かったと思うので、登壇者に入れてもらっただけ気を遣ってもらったのかなと思いました。
丈くんがいることで作品を見る人は増えると思うのでwin-winですかね。

波瑠さんが小顔かつ体薄すぎてびっくりしました。美人…。
Ginny

Ginny