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アナログのkureaのネタバレレビュー・内容・結末

アナログ(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

最初のみゆきさんが
バイオリンを弾いてるシーンは
どういう意味なんだろう?
それがきっとこの映画の
鍵になるんだろうなとは
思ってたけど
後半にかけてとあることが起きて
みゆきさんの過去が明かされるから
そこでバイオリンを弾いていた
あのシーンの意味が分かる。
ありきたりな展開では確かにあるけど
でも見たことあるようでなかったような
印象も感じた。

今はほとんどの人が
ケータイを持つ時代だから
こんなタイトル通りの
アナログな恋愛なかなかできないけど
やっぱり不便のある恋の方が素敵。
この不便さが逆にいい。
お姉さんが言ってたみゆきさんも
あの後ケータイを買ったって話、
それはきっと木曜日以外も
会いたかったからなのではという
あのシーンで
本当にお互い同じ気持ちだったんだなって
改めて2人の気持ちを
確かめることのできた感じがした。
さとるみたいな一途な男性も
やっぱりいつの時代も
理想中の理想のような男性なのかな
と思った。
あと波瑠さんが某番組に
ゲスト出演した際に
"大人のラブストーリー
と言っているけれど
大人って子供心にかえって
恋をするのかな"
っておっしゃっていた意味が分かった。
大人の恋って
確かにそういうものなのかもしれない。
若い2人がキャピキャピしてるのと違って
大人は余裕を持った恋をしてるとか
そんなイメージだったけど
ある程度冷静さや余裕を持つ大人が
少し子供にかえって
相手に夢中になったりする
そんな瞬間が大人の恋にも
存在するものなのかなと思った。
子供心に戻れるくらい
頭の中でいっぱいになる
存在がいるって素敵だよね。

心が浄化されるような素敵な純愛を
映画館で目の当たりにできてよかった。
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