主役お二人の作る魅力と原作のフィクション力、それぞれ充実していた。
「誰かが好きになるって、ほんとはこういうほうがいいんじゃないの?」とたけしがニヤッと笑っているような。・・・たしかに。つまり、「そんなの、もうないかもしれないけどさ」という心だろう。そして「フィクションだから、ゆるされるだろ。このくらい極端にやっちまおう」ってことか。
二人はそれぞれにアートの作り手と設定されているのが、ちょっとステレオタイプな感じ。それでも、ハイレベルなプロの緊張感のある眼差し、のようなものがどこかで見たかった。簡単ではないとおもうけれど。